『フォルモサ:台湾と日本の地理歴史』

昨日、翻訳者の原田範行氏から贈られてきた奇書で、平凡社ライブラリーの文庫本ですが、400ページを超えています。
原作者ジョージ・サルマナザールは名前からして胡散臭いもの。偽作者の世紀と言われる18世紀英国で、1704年に初版が出た本書は、1796年のウィリアム・ヘンリー・アイルランドによるシェイクスピア偽作と対になるほどです。
原田氏の詳しい解説にあるように、台湾人を自称する著者があることないことを騙った本ですが、氏のような堅固な精神力の持ち主でないと、訳していて気がふれるのではと思われます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました