孫に神保町を紹介

好天の昨日、孫を連れて神保町へ。中学に入学した段階で案内してあげようと約束してものです。実は、私が12歳になったときは、亡き父が案内してくれました。その時古書店で買った2冊の人名辞典は今でも持っています。また、それにならって息子の時も、私が指南役を務めました。
まずかげろう文庫に行って、久しぶりに佐藤さんと話し込んでいる間に、孫は『シャーロック・ホームズのロンドン』という文庫本を見つけました。佐藤さんからは、最近古書店を始めた某名誉教授が、古物商の鑑札を使って業者だけの市に出て、目が飛び出るような和書を入手したと言っていました。すでに伝説となっているとか。
次に立ち寄った古書会館での即売会で、孫はカンデンスキーの『点・線・面』という本を300円で買いました。ええ、そんなものに関心があるのかと、こちらは驚かされました。父親の影響か?後で調べると、Amazonで7500円でした。
その後用事があるとかで、わずか1時間強の案内でしたが、孫は満足して、また来たいといいました。私は夜寝る前に古書会館で300円で買い求めた『小泉信三先生追悼録』を読み始めると、厨川先生による「シャコとブドー酒」という、洒脱なうちにも小泉先生への尊敬の念がにじみ出ているエッセイに出会いました。たしか『回想の厨川文夫』にも再録されていたはずです。こういった珠玉のエッセイを私がYouTubeで読むのも面白いかなと感じたひと時でした。

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