書物史講座

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オクスフォードの窓辺から第2回 ヴァーノン写本

オクスフォードの中心に聳えるボドレー図書館は、極めて重要な稀覯書や現代までの知の財宝を所蔵する。16世紀の寄贈者、貴族トマス・ボドレーの名前で呼ばれている。最上階にはグロスター公ハンフリー室があり、数多くの稀覯書の中で...
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オクスフォードの窓辺から Visiting Oxford Talk 1

Talking from Randolph Hotel, situated in the city centre of the university, Takamiya makes a short account of Oxf...
書物史講座

小さな本 Pocket edition Poor Man’s Bible, Macrobius, Aldus, Vitruvius

フローベンのラテン語聖書は、1491年バーゼルで出版された。「貧者の聖書」とあだ名された8折本で、1495年には第2版が出版された。神学生や諸国を行脚しながら説教する僧侶に用いられた。グーテンベルクの42行聖書以降で、フローベ...
書物史講座

キャクストン版ボエティウス『哲学の慰め』

6世紀の哲学者ボエティウスが獄中で著したラテン語の『哲学の慰め』は、中世から近世にかけてよく読まれた名作である。英国ではアルフレッド大王が古英語に翻訳させ、チョーサーは中英語で翻訳した。エリザベス一世も英訳した。キャクストンは...
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書物史講座 キャクストン版『世界の鑑』

こんにちは。今日もですね、キャクストンの続きということで、少しお話を進めたいと思います。 ウィリアム・キャクストン。大陸でブルージュで最初の英語の本を印刷し、しばらくたったらロンドンへ戻り、ロンドンの隣にあるウェストミン...
アーサー王伝説 Arthurian Legends

書物史講座 キャクストン版『カンタベリー物語』第3回

チョーサーはカンタベリー巡礼の一人に選んだバースの女房に、過去に結婚した5人の夫が彼女の旺盛な精力に勝てずに死んでしまう顛末を物語の序文で赤裸々に語らせ、経験主義の重要性を扱う。彼女がその実例として挙げた物語では、結婚生活で男...
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書物史講座 キャクストン版『カンタベリー物語』第2回

後半では、チョーサーの『カンタベリー物語』を取り上げて、初版(1476年)と第2版(1483年)の相違を探る。大陸から戻ったキャクストンがタイプ2という活字を用いて初版を組んだのに対して、第2版ではタイプ2は欄外見出しに、小さ...
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書物史講座 キャクストン版『カンタベリー物語』第1回

英国商人だったウィリアム・キャクストンは、英王の妹として結婚したブルゴーニュ公爵夫人の依頼で『トロイ歴史集成』をフランス語から英語に直し始めたところ、印刷術について知り、ケルンあるいはアントワープでその「人工的に書く技術」を習...
書物史講座

『書物に魅せられた奇人たち 英国愛書家列伝』 後編 The Tradition of English Bibliophiles 2/2

本書は過去数年間にわたって不定期刊行物「書物学」(勉誠出版)に連載した「英国愛書家の系譜」を中心に、新たに書き下ろして3編ほどを加えて一書にまとめたものである。取り上げた中にはハリウェル・フィリップスのような奇人から始まって、...
アーサー王伝説 Arthurian Legends

書物史講座『ロクスバラ・クラブ後編』The Roxburghe Club 2/2

イングランドにおけるロクスバラ・クラブの成功は、ライバルのスコットランドを刺激し、バナタイン・クラブやメイトランド・クラブが誕生したが、いずれも短命に終わった。ロクスバラ・クラブは現在も続いている。19世紀後半には、フレデリッ...
書物史講座

書物史講座「ロクスバラ・クラブ」前編 The Roxburghe Club 1/2

00:00 イントロ、今回の内容 ロクスバラ公爵の死後行われた競売が記録的な売上高に達したのを記念して、ディブディンの主導で発足した ロクスバラ・クラブは今日に至るまで、優れた出版物を世に問うてきた。 The 4...
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書物史講座「未製本シート」後編 Unbound sheets once owned by A. N. L. Munby 2/2

全紙に印刷されたシートは正しい順序で畳まれて、プレスをかけた上、製本される。未製本シートのまま残ることは少なく、不要になった場合は反故紙として製本の補強材料に使われる。 書誌学者A.N.L. MUnbyが収集した未製本...
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書物史講座「未製本シート」前編 Unbound sheets once owned by A. N. L. Munby 1/2

1976年4月、サザビーズのA. N. L. マンビー旧蔵書の競売で、『ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・コレッジの歴史』と同コレッジ所蔵『中世写本目録』の未製本シートを納めた布製ボックスが、14ポンド(邦価7千円)で落札...
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書物史講座 モホリン製本 後編 Mauchline book bindings 2/2

18世紀後半にモホリンで始まった木製細工は程なく本の製本としても使われるようになり、大いに流行した。 とりわけスコットランドの文人・詩人で世界的な人気を博したサー・ウォルター・スコットやロバート・バーンズの肖像や記念碑を中央に...
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書物史講座 モホリン製本 前編 Mauchline book bindings 1/2

グラスゴーの南にあるモホリンで、スズカケノキを用いた細工は18世紀半ばにはじまり、1930年代に工場が消失するまで製作されました。 今は生産されておらず、村には博物館があります。アンティークとしてデザイン性が高く、小さく軽いた...
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書物史講座「本の外観」

一冊の本を例として、書物史講座として四回に分けて、お話しさせていただきます。 「本の外観」第一回 本は読むものと決めてかかっている読者もいるでしょうが、古書の場合はその外観を分析し楽しむこともできます。 例えば、こ...
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